中国茶 |
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中国茶の話し |
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◇お茶の種類図 ◇中国茶の種類 |
中国茶で一服する友人 10年ほど前のある日、私は親しい友人に「中国茶をご馳走するから家に来てほしい」と、 招きをうけました。 彼が自分の家に招いてくれたことなど記憶にない私は、めずらしいこともあるものだと、 何も思わず彼の家を訪問しました。 玄関に出迎えてくれた友人は、いつもは見せたことがない、こぼれるような笑顔で、 そそくさと私を応接間に招じました。 そこには、タタミ1枚分くらいのテーブルに中国茶の道具が並べられており、 まんなかの四角い大きなお皿に、お菓子がきれいに盛られていました。 私の驚き顔を楽しむように友人が言いました。 「先日めずらしいお茶が手に入ったので、ぜひ君に飲んでもらおうと思って・・・」 彼が中国茶が好きだとは知っていましたが、こんなに凝っているとは知らなかった私は、 只々驚いて、彼のお茶を入れる手つきを見ていました。 日本の茶道なら、私も高校時代からのキャリアで話ができますが、当時の私は、 中国茶を愉しむ手順など知らないものですから、彼のしぐさを、まねするだけです。 器を鼻に近づけて香りを愉しむ。 おやこの香りはなんだったかなあと思いながら一口すすると、あっこれは金木犀だ! と思わず声に出す。 友人はニコニコしています。 テーブルのナッツをつまんで二煎めを口にする。 しばらくして、このお茶の名前と産地や中国茶の楽しみを語り始めます。 私の抹茶好きに刺激を受けて、以前から好きだった中国茶を、深く追求してみる気に なったのだそうです。 そして道具を揃えたり、お茶を飲み比べたりしているうちに、いつの間にかドップリと 浸かっていたそうです。 また中国茶を通して、同好の仲間が増えてきたと嬉しそうに話してくれました。 そんな話を聞いているところへ、婦人が点心を持ってこられました。 蒸しあがったばかりのえび餃子とシュウマイ。 ここからは婦人も交えての楽しい会話になります。 それから、二番目のお茶は花茶を入れてくれました。 そしてまた花茶の産地や特徴などなど、話にも花が咲きます。 中国茶ってこんな楽しみがあったのだと、友人から教わりました。 以来、私も中国茶に興味をそそられ愉しむようになりました。 娘の嫁ぎ先が中国に工場を持っている関係で、年に4〜5回夫婦で上海、北京に 行っています。 そのつどめずらしいお茶を買ってきてくれます。 というより、娘のほうが中国茶のファンで、私より道具の数は多く集めております。 娘から「お茶を飲みにいらっしゃい」と連絡が入ると、 「おっ、また珍しいお茶が手に入ったな」とワクワクしながら、 30km先まで車を走らせます。 |
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中国で最も多く飲まれているお茶です。生産量も全体の70パーセント以上を占めています。 日本茶と同じ不醗酵茶ですが、茶葉を蒸して醗酵を止める日本式に対して、 釜で炒る(いる)方法です。 同じ緑茶でも「炒る」と「蒸す(むす)」で味も、香りも微妙に違ってきます。 日本のお茶は「味」を優先します。これに対して中国は「香り」を優先するようです。 中国緑茶は、より高温でいれるため香りが強くでます。 |
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| 龍 井 茶 (ロンジンチャ) |
浙江省杭州西湖周辺山地 | 中国緑茶の代表的銘柄。 一煎目で色を、二、三煎目を飲み、四煎目で 湯の中の茶葉を鑑賞するのが作法とされる。 |
| 径 山 茶 (けいざんちゃ) |
浙江省杭州 | 浙江省の伝統的銘茶の一つ。 |
| 碧 螺 春 (へきらしゅん) |
江蘇省洞庭湖山東山 | 中国を代表する銘茶の一つ。 最高級茶は一芯一葉で摘み、この葉を雀舌と いいます。 飲むときに、茶の葉を落として葉も鑑賞する。 |
| 黄 山 毛 峰 (こうざんもうほう) |
安徽省黄山 | 明代から有名。一芯一葉で作る最高級茶は、 栗の味を連想させる。 |
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白いうぶ毛のある新芽やよい若葉だけを使う。 短時間日光に当てて醗酵させる微醗酵茶です。 宋(北宋)の八代皇帝徽宗は教養の高い文人、文化人で、この皇帝がもっとも好んだのが 白茶でした。 |
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| 銀 針 白 毫 (ぎんしんびゃくごう) |
福建省北部 | 春に白い芽が出たとき芽だけを摘んで作る。 飲み方は緑茶と同じ。 100度のお湯をさして5〜6分静かに待つと、 3枚の新芽が開いてくる。 |
| 白 牡 丹 (はくぼたん) |
福建省 | 白いうぶ毛に覆われた新芽を花に似せて作る。 銀針白毫よりやわらかく、淡い味。 |
| 寿 眉 牡 丹 (じゅびぼたん) |
福建省 | 銀針白毫の摘み取ったあとの芽か、一枚の 葉でつくる。 |
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青茶とはウーロン茶のことです。 半醗酵茶に分類されますが、50パーセントの醗酵ということではなく、限りなく緑茶に近い 低醗酵茶から、あと少しで紅茶になるような高醗酵茶まであります。 醗酵度合いによって、さまざまな味と香りが愉しめます。 中国茶の中でもとくに青茶は香りを愉しむといわれ、そのために考えられた茶道具や、 茶器が工夫されました。 福建省の武夷山はウーロン茶の故郷ともいわれ、武夷山の岩肌から採る武夷岩茶は 有名です。 |
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| 大 紅 袍 (だいこうほう) |
福建省武夷山 (ぶいさん) |
武夷四大銘茶の筆頭。武夷山の一角にある 岸壁に、樹齢400年を越す古木3本から、 春一度だけ摘み取る、超貴重なお茶。 現在は、本家の大紅袍に味、香りが最も近い とされる茶樹から作られる。 |
| 鉄 羅 漢 (てつらかん) |
福建省武夷山 | 武夷四大銘茶の一つ。 熱病の漢方薬として珍重されたという。 花の香りが高く、「工夫茶(コンフーチャ)」 として飲むとたのしい。 |
| 水 金 亀 (すいきんき) |
福建省武夷山 | 武夷四大銘茶の一つ。 穏やかな柑橘系の香り。 |
| 安 渓 鉄 観 音 (あんけいてっかんのん) |
福建省安渓 | 安渓で作られる鉄観音茶。 オレンジ色の水色。 甘いランの香りがする。 7煎いれても香りがのこる。 |
| 高山茶 (こうざんちゃ) |
台湾、阿里山 ほか | 台湾には高い山が多い。阿里山も標高2000 メートル級の山が連なっている。 ここで産したウーロン茶のことをいう。 甘くやさしい味がする。 |
| 文山包種茶 (ぶんざんほうしゅちゃ) |
台湾、台北市郊外文山地区 | 醗酵度が低く、緑茶に近い。そのため 青茶(チンチャ)とも呼ばれ、淡い黄色の 水色で、かすかにランの香りがする。 |
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完全発酵することで、茶葉の色も、水色も赤みをおびます。 世界各地で生産される紅茶も原産地は中国とされています。 中国紅茶は小葉種が多く、インドやスリランカ産に比べてタンニンが少なく、渋みは少ない。 |
| 黄茶は仕上げの直前工程で悶黄(もんこう)といわれる独特の製造工程があります。 悶黄とは、乾燥させた茶葉を高温多湿の空間に放置することで、この間に茶葉は菌の働き で、軽い後醗酵を起こし、黄色に変化します。渋みのない緑茶に似ています。 芽だけで作る、黄芽茶(ホワンヤーチャ)。若葉を使う、黄小茶(ホワンシャオチャ)。 少し大きく成長した葉で作る、黄大茶(ホワンダーチャ)の三種類があります。 |
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| 君 山 銀 針 (くんざんぎんしん) |
湖南省洞庭湖君山 | およそ千年の歴史を持つ。 清朝の乾隆帝はこのお茶をが大好物だったという。 2センチほどの白毫で覆われた芽を摘み、摂氏500度 の熱であぶり、牛皮紙に包んで悶黄をする。 この作業を3度繰り返しその間にわずかずつ後醗酵が 起きる。 100度のお湯をそそぐと葉は全部上に集まる。 5〜6分待って沈む様子を愉しみながら飲む。 |
| 蒙 頂 黄 芽 (もうちょうこうが) |
四川省蒙山 | 成都の西と雅安にまたがる山を蒙山といいます。 この山頂を蒙頂という。 この蒙頂で作られるお茶の総称が蒙頂茶で、 蒙頂黄芽は一級品で、珍重される名品。 |
| 霍山黄芽 (かくざんこうが) |
安徽省大別山 | 名前は古く唐代から伝えられていた。 現在は71年に製造再会したもの。 一芯一葉で摘み、いくらか扁平に仕上げる。 黄茶独特の燻製は少ない。 |
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黒茶はすべて後醗酵茶です。摘んだ茶葉をすぐ加熱して緑茶を作り、 それを1mほど堆積し(これを 渥堆=あくたい、 という)麹菌の繁殖を促進さす。 2年3年と放置し熟成さす。 プーアル茶が有名。 醗酵前に型にはめて固めると緊圧茶になります。 黒茶を飲むときは洗茶をしたほうがよい。 年月の経った良質の黒茶ほど、ゴミやほこりが付着しているから、 最初のお湯でそれらを洗いながすひと手間が必要です。 |
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| プーアル茶 | 雲南省西双版納 (シーサンバンナ、タイ族 自治州) |
双版納(シサンバンナ)はメコン川上流に位置し、 海抜千数百メートルの山々で作られる。 お茶の樹はすべて喬木で葉が大きい。 |
| 餅 茶 (へいちゃ) |
雲南省双版納 | 9月から冬の初めまでに摘んだ茶葉を プーアル茶に作り、その葉を円盤状に緊圧、 成型したところからこの名前がついた。 40年もの50年ものもあるといいます。 |
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花茶(ファチャ)は茶葉に花の香りをつけたお茶の総称。 緑茶をベースにしたもの。青茶、黒茶、紅茶など色々な茶葉をベースにして作られます。 |
| 茉 莉 花 茶 (まつりかちゃ) 英名=ジャスミンティー |
緑茶に茉莉花の香りをつけたもの。 中国では緑茶の70パーセントを茉莉花茶にするといわれるぐらい。 主に華北の人が日常茶にしています。 ジャスミンの花のツボミを摘んで下に敷いて、その上に茶葉を広げておくと、 ジャスミンの香りが上の茶葉に移る。 |
| 菊 花 茶 (きくかちゃ) |
白菊を乾燥させたもの。 生薬としても使われ、解熱、解毒、目の疲れに効果があるとされる。 |
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