お茶が入りましたよ:トップ>茶道を愉しむ>『南方録』を読む>9 夜会にも白い花に限っていれてよい

<9> 夜会にも白い花に限っていれてよい。


    夜会に花を嫌ふこと、古来の事なりしを、紹鴎・宗易吟味のうへ、夜会にも花によりていけ
    申(もうす)ニ極(きま)りし也、凡(およそ)色の花ハいけす、白き花不苦(くるしからず)、其いけ
    申花品ゝゝ(しなじな)其外燈花(とうか)といふ事口伝(くでん)殊勝の故実也、燈花を称する事
    ハ専(もっぱら)祝儀(しゅうぎ)にも心ある事也、


    【熊倉博士の語訳】


    夜会に花をいけることを嫌うのは昔からのことであるのを、紹鴎と宗易は調べ考えて、夜会
    にも花の種類によってはいけることに決めた。大体色のある花はいけない。白い花はかまわ
    ない。そのときいける花の種類、その他燈花ということは、口伝でしか伝えない大切な約束
    である。燈花をいう場合は、もっぱら祝いごとの心入れもある場合のことである。

    【熊倉博士の解説概略】


    夜会 : 主として炉の季節(十一月から春四月ぐらい)に午後六時ごろからはじまる茶会。
    燈花 : 燈火の芯の先端に燃える赤い炎の部分のことともいい、あるいは燈芯の燃えさし
    の頭にできる塊ともいう。
    夜会に花をいけないのは、この燈花を花にみたてて、花の重複をさけたとも考えられる。





    


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