お茶が入りましたよ:トップ>茶道を愉しむ>『南方録』を読む>27 臨時の茶会には秘蔵の道具を出す

<27> 臨時の茶会には秘蔵の道具を出す。


    不二の会にハ、いかにも秘蔵の道具など、一色も二色も出し、所作真にすべし、心ハ草がよし、
    口伝、
    


    【熊倉博士の語訳】


    臨時の茶会になるほどこれは、と思えるような秘蔵の道具などを一つでも二つでも出して、
    点前は真にしなさい。しかし心の持ち方は格式を離れた草の精神でやるのがよい。口伝。


    【語釈】
    不時の会 : 茶会はあらかじめ約束がなされて行われるが、不時の会とはそうした準備がなく
    急に催される茶会。


    【熊倉博士の解説】

 
    急に催される茶会であればとかく乱雑に会が流れがちである。道具もありあわせということに
    なりかねない。それを戒めて、利休はことさら秘蔵の道具を求めたのである。
    秘蔵の道具を扱うのであるから点前は格式正しいものでなければならないが、それでは
    せっかくの”不時”という面白さがない。そこで心の持ち方は草、すなわち格式を離れた自由な
    雰囲気がほしい、というのである。


    


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