お茶が入りましたよ:トップ>茶道を愉しむ>『南方録』を読む>16 深三畳と長四畳のちがいについて

<16> 深三畳と長四畳のちがいについて。


    深三畳と、長四畳(ながよじょう)、根元を分別すへし、図にて明らか也、深三畳ハ道具畳向ノ方、
    一尺五寸切て其分、板にし、板のうへに風炉、水指、杓立、こぼしなと置しハ、深三畳切りし
    古の事也、茶入・茶碗はこび出て立し也、其後向炉を切事ニ成てハ、この板の前につけて、
    一尺四寸の炉を切し也、夏ハ、板のうへに土風炉(どぶろ)をも後ニハ置し也、長四畳ハ、道具
    畳の向ニ五寸板を入たり、常の向炉ハ向ニ二寸五分の板を入てよし、三寸までハ不苦
     (くるしからず)
、台子のかねわりよく分別すべし、
    

    

    【熊倉博士の語訳】


    深三畳と長四畳とはその根本をよく区別しなさい。図をみればそれは明らかである。
    深三畳に、道具畳の向側を一尺五寸切とってその部分を板にし、板の上に風炉、水指・杓立
    建水など置くのは、深三畳という形式の茶室がはじまったころの古い形式である。茶入や
    茶碗は運び出してたてた。その後、向炉を切ることになってからは、一尺五寸の板の手前に
    くってけて、一尺四寸の炉を切った。夏には板の上に土風炉さえも後世には置くことになった。
    長四畳は道具畳の向う側に五寸板を入れている。普通の向炉は炉の向うに二寸五分の板を
    入れてよい。三寸の板まで入れてもかまわない。ただ台子の曲尺割をよく考えなければいけ
    ない。
    
    


    


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