お茶が入りましたよ:トップ>茶道を愉しむ>『南方録』を読む>14 雪の日には雪の美しさをこわさぬ工夫

<14> 雪の日には雪の美しさをこわさぬ工夫。


    易云、雪の会ハ何とぞ足あと多くならぬやうに心得べし、とい石のうへハかり水にてそゝとけ
    すべし、手水鉢の水ハ入れずしてハかなハぬ事なれば見よきやうに水をかけてすべし、但、
    手水鉢の石、又ハ其辺の木どもに景気おもしろく降つミたるにハ、其のまゝ置て、手水は
    腰掛に片口にて出すもよし。

    

    【熊倉博士の語訳】


    宗易(利休)がいうに、「雪の日の茶会は、何か足あとが多くならないように心得るべきである。
    飛石の上の雪だけをそっと消すのがよい。手水鉢の入れぬわけにゆかぬから、手水鉢の上の
    雪はみた眼に美しいように水をかけて消すがよい。ただし、手水鉢の石、あるいはまたその
    あたりの木などに景色おもしろくふりつもった場合はそのままにしておいて、手水は腰掛に
    片口でだしてもよい。」


    【熊倉博士の解説概略】

    片口 : 片方に口の付いた器


    

    


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