お茶が入りましたよ:トップ>茶道を愉しむ>『南方録』を読む>12 茶には常に早朝に汲んだ水を用いること

<12> 茶には常に早朝に汲んだ水を用いること。


    惣而(そうじて)朝・昼・夜トモニ、茶ノ水ハ暁汲タルヲ用ル也、コレ茶ノ湯者ノ心ガケニテ、
    暁ヨリ夜マデノ茶ノ水、絶ヌヤウニ用意スルコト也、夜会トテ、ヒル已後ノ水不用之
     (これをもちいず)
、晩景半夜(ばんけいはんや)マデハ陰分ニテ、水気沈ミテ毒アリ、暁ノ水ハ
    陽分ノ初ニテ清気ウカブ、井華水(せいかすい)也、茶ニ対シテ大切ノ水ナレバ、茶人ノ
    用心肝要也、

    

    【熊倉博士の語訳】


    すべて朝会でも昼会、夜会でも、茶の湯には明け方汲んだ水を用いる。これは茶の湯者の
    心がまえで、いつでも暁から夜の茶会までの水をきらさないように用意しておく。
    夜会だからといって午後の水は使わない。夕方から夜半までは陰であるため、水の生気が
    沈んで毒がある。夜明けの水は陽の最初の水で水の清らかな生気が盛りあがっている。
    いわゆる井華水である。茶にとって大切な水だから、これを常に用意しておくのが茶人として
    肝心である。



    


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