◇ お茶の道具を使う愉しみがあります。
どんな飲みものを飲むにしても、それにふさわしいお茶の道具があります。
道具を使って、そのお茶が飲めるようになるまでの工程が、ひとつの愉しみでもあります。
その工程があるから「お茶をするのが楽しい」のかもしれません。
たとえば、紅茶をこんな風にしてこんな味にして飲んでみよう。
コーヒーをこの道具で出したらどんな味がするだろう?いろいろなイメージが湧くはずです。
むつかしい道具に挑戦するのも楽しい。
昔から使っていて愛着がある道具。旅先で見つけた珍しい道具。
欲しかった道具がやっと手に入った喜び。
道具はかわいいものです。
日本茶にしろ、紅茶、コーヒー、中国茶にしろ、まず道具から入って、愉しみが深まることはよくあります。
私の場合は煎茶でした。
子供のころ祖父が煎茶を煎れてくれるのを横に座って見ていて、かわいいおもちゃみたいな道具を使うのがおもしろそうで、なんで大の大人があんな小さな道具をちょこちょこ使うのだろうか?不思議でした。
それにしても祖父は実に楽しそうでした。
祖父のいないとき、見よう見真似で、お湯だけで真似をしてみたこともありました。
近所の遊び友達と、お湯を入れてお茶ごっこみたいなこともしました。
友達のおじいさんは、お茶をしないからさっぱり見たこともなく、私の一人舞台。
一人前の講釈を言ったような記憶があります。
祖父が亡くなって50年になりますが、いまも祖父が使っていた煎茶の道具は残っています。
さあ、道具を使う楽しさを求めてみましょう。
煎茶には「煎茶道」の緒流派がありますが、煎茶道で使用されるお道具ではなく、一般に日常使用される、煎茶(玉露も)を愉しむ道具を紹介します。
| 急 須(きゅうす) | お茶の楽しみは急須から注ぐとき、だからお茶の 種類ごとに急須は変えたいものです。 玉露は小さい急須で、深蒸し煎茶は底の広い急須ほうじ茶は土瓶が 向いています。 |
| 湯冷し(ゆざまし) | 茶葉にあった温度で飲むのが一番おいしく飲めますそのためには湯冷ましは必須 アイテム。急須の容量に合わせて使い分けしましょう。 |
| 茶さじ | 真鍮や竹製、木製などその日の気分に合わせて使い分けるのも楽しい。 それぞれの茶さじ一杯が何グラムか知っていれば、味がぶれなくなります。 |
| 茶 碗 | 磁器の染付の薄手もよし、陶器の焼締めのぬくもりもよし、水色にマッチした茶碗で愉しみましょう。 |
| 建 水(けんすい) | 残りの湯や茶葉を捨てる容器。 |
中国茶を愉しむために、中国の茶人(台湾)「工夫茶(クンプーチャ)」という飲み方を開発しました。 主にウーロン茶の味と香りを愉しむためだったのですが、いまでは緑茶などにもしゃれた飲み方として 応用されています。 聞香杯などは工夫茶のために考えられました。
| 茶 壺(チャフー) | 急須 |
| 茶 海(チャハイ) | 熱湯をいったん移して冷ます。お茶の濃さを調整する必需品。 |
| 聞香杯 (もんこうはい) |
まず茶海のお茶を聞香杯に移し、さらに茶杯に移しカラになった聞香杯の中の残り香を愉しみます |
| 茶 杯(ちゃはい) | 聞香杯からお茶を移して飲みます。 |
| 茶 盤(ちゃばん) | お茶をいれるときにこぼれたお茶を受ける一種のスノコ状のお盆。 |
| 水 盂 (シュエイユイ) |
不要のお茶や、茶殻をすてる。建水とおなじ。 |
| 茶 荷 (ちゃほー) |
茶葉の状態を調べたり、茶壺に入れるときにこれから移す。 |
| 蓋 碗 (がいわん) |
焼締めの急須は保湿性が高いので醗酵茶には 向きますが、緑茶の繊細な味を引き出すには湯の温度を程よく下げるのがコツ。 蓋碗は蓋(ふた)の部分で湯を請けながらお碗の肌にあてながらいれるので、温度を下げながらいれることができます。そして蓋をずらして急須のようにお茶を茶碗に注ぎ分ける。また蓋碗で直接のむのもよい。 |
| 茶則(チャゾー)・ 茶杓 (ちゃしゃく)・ 茶挟み・ 茶漏(ちゃろう) |
大事な茶葉や道具を丁寧に扱うための小道具。 |
| ティーポット | 湯沸し用 |
| ティーポット | 注ぎ用 ジャンピングがスムースに起こる丸型がよい。 |
| カップ・スプーン | 磁器製の薄手で香りを愉しむためにも上部が広がっているものがよいでしょう。 |
| ティーストレーナー | お茶ガラを漉す道具。 |
| メジャースプーン | 定量の茶葉をティーポットにいれるためにもメジャースプーンを使いましょう。 |
| 砂時計 | 3分計から5分計くらいの2種類があれば便利です。 |
◇ コーヒー豆を挽く
煎りたての豆を10日ぐらいで使いきることを目安に購入するのが基本です。
コーヒーをおいしく飲むためには、必要な分量だけを、その時に挽くのが理想です。
抽出方に合った挽き方が大切です。
粗挽きはパーコレーター。
中挽きはサイフォン、ペーパーやネルドリップ。
細挽きはエスプレッソというのが基本ですが、私はペーパードリップもサイフォンも粗挽きを使います。
自分でミルをまわし、自分流の粗さを愉しんでください。
◇ 入れる前の基本
水は軟水(水道水でよい)で鉄分が多い水はダメ。 1人分の粉の目安は10グラム。
| 注湯用ポット | 口先が長くて細いものがゆっくり注げて調節がしやすい。 |
| ドリッパー | 1つ穴と3つ穴があります。 |
| サーバー | ドリッパーをのせてコーヒーをためる。 |
| ペーパーフィルター | ペーパーをセットして、人数分の粉を入れてドリッパーを軽くゆすって平らにし、お湯をゆっくりと注ぎ、サーバーに2~3滴落ちるところでストップして、20~30秒間蒸らします。 予定の抽出量ができたらドリッパーをはずして、最後まで出し切らないようにします。 (アクを出さないため) |
| サイホン式 蒸気圧を利用した抽出でドリップ式よりやや複雑ですが、 ランプの火をはずすタイミングを守ればおいしいコーヒーが 飲めます。 |
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| フラスコ | フラスコにいれたい人数分のお湯を入れます。 外側の水を拭き取ってアルコールランプにかけます。 |
| ロート | ロートにフィルターをセットして管の先端部にスプリングを固定します。 1杯当たり10グラムの粉をロートに入れます。 フラスコのお湯が沸騰したら一度ランプから遠ざけてお湯を落ち着かせて、フラスコにロートを差し込みます。 フラスコのお湯がロートに上がったらロートの中を数回かき混ぜ、そのまま30~40秒の抽出時間を置きます。 アルコールランプの火を止めて、コーヒーがフラスコに落ちたら出来上がりです。 |
| エスプレッソ | 南欧で愛飲されている飲み方のエスプレッソは蒸気の圧力を利用した、熱湯噴射式器具を使います。 極深炒りで極細に挽いた粉を使います。 カップはデミタスを使い、3口で飲むのが「通」といわれています。 自動式のエスプレッソマシンと直接火にかけるマキネッタがあります。 エスプレッソはバリエーションコーヒーの基本です。 |
| マキネッタ | 下部のポットに人数分のお湯を入れます。バスケットに1杯当たり8グラムのイタリアンローストの粉を入れ下部のポットにはめ込みます。 上部のポットを下部のポットにセットして、蒸気が漏れないように固くしっかりと締めます。 上下のポットが一体になったものをガスコンロにかけます。 下部のお湯が沸騰して上部のポットに押し上げられたら出来上がりです。 |
| 茶漉し(ちゃごし) | お抹茶をいれた時ダマにならないように小さい粉末にする。 |
| 茶 杓(ちゃしゃく) | 一般には竹製が多い。お薄で飲むなら1杯~2杯すくう。 |
| 茶 筅(ちゃせん) | 茶碗に茶葉とお湯をいれたら茶筅で手首を細かく動かして泡立てる。 最後は茶碗の真中に垂直に立てて引き上げる。 |
| 茶 碗 | 一、楽 二、萩 三、唐津 といわれますが、自分の口当たりの感覚や、持ったときの手の感覚をだいじにして、好みに合った茶碗を数種類用意して日ごろ愉しめばいいでしょうね。 |
【箱のしまい方】
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【掛軸のしまい方】
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| (1) 巻緒を右手に持ち、手前に引き、 下を通して右側に巻く。 |
(2) さらに交差させて左に巻く。 | |
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| (3)もう一度右に巻き掛緒の上から 下へとくぐらせる。 |
(4)巻緒にワサを作る。 | |
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| (5)巻緒のワサを、掛緒の左向こう から下をくぐらせる。 |
(6)ピシッと動かないようにワサを 引いて形を整える。 |
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| (7)裏側の交差もきれいにする。 |
お茶が入りましたよ~


















