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アンティークの話し |
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| ロイヤルウースター 19世紀 果実文デミタスカップ |
| アンティークのティーカップで一服しましょう。 私がアンティークのカップに魅せられたのは昭和50年代の末頃でした。 とあるデパートに入ったら、アンティーク物の展示会をやっていました。 特別あてもなく何気なく入ったら、ガラスケースの中にアンティークのティカップと アンティークのソーサーが20数種類陳列されていました。 それまで骨董といえば、茶道具しか興味がなかったのですが、 その中のアンティークのデミタスカップがすばらしく、 このまま、この場所から立ち去りがたく思えました。 そしてこのアンティークのカップで紅茶やコーヒーを飲んでみたい!と思いました。 (今から思えば魔がさした?) 西洋の陶磁器の知識がまったくなくて、アンティークカップの裏のマークを見ても、 どこの国の何という釜なのかもわからないまま、とにかくその陳列の 中からアンティークのデミタスカップを3点、夢中で購入を決めました。 西洋磁器の写真集を眺めて自分のカップと確認をする作業も うれしいものでした。 デミタスカップに描かれた繊細な婦人画や風景画はいつ見ても飽きない。 薄くてタマゴの殻を扱うような薄手のつくりがかわいいい。 カップの中の金彩が剥がれるような気がして、金彩のカップは眺めるだけ。 それからは、美しいカップがあるとついつい棚に飾りたくなって、 独断で買って帰っては妻に叱られたものですが、今はその妻も、 一緒にお茶を飲みながら眺めて愉しんでくれています。 私にはこれらのカップ、ソーサーが、ロマノフ王朝の 「インペリアル イースター エッグ」みたいな存在です。 100年以上もの間に何代かの、また何人かの人に愛された物は、 現在手にとって見ても心を魅了するものがあります。 これを使った人は私と同じように愉しんでいたのだろうか? などと考えたりします。 アンティークというものは、蒐集し始めると止まらないクセをもっているようです。 凝りだすと一種類を深く集めたり、広く集めたり、熱病に犯されるようなものです。 キリがないことを忘れてしまいます。 ポリシーと品を持ちたいものです。(ここは、自分に言い聞かせてるみたい。) 1点豪華主義ではなくても、数点のいいもの、気に入った物を手にして、 じっくり味わい、愉しむ・・・。 そのほうが心豊かに過ごせるように思います。 さりげなく、そっと、品良く。 今は熱病が治まり、そういう気持ちになりました。 |
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| 写真は、すべてがアンティークではありません。 |
(ドイツ) |
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マイセン釜を証明するお皿やカップの裏についている マーク。 マークは年代と種類によって違いますが、 現在のマークは1934年以来使われています。 |
1600年代のヨーロッパでは白磁、青磁などの硬質磁器がどうしてもできませんでした。 当時のヨーロッパには中国の磁器が輸入され、王侯貴族はその美しさに魅了され、各国の王達は、 自国でこの美しい磁器を作れないものかを研究させていましたが、なかなか成功しませんでした。 マイセンの国王は錬金術師として仕えてていた男に、金を作る代わりに白磁を作ることを命じ、 苦労の末1709年ついに白磁の製造に成功しました。 ところが当時のマイセン国王アウグスト2世王は白磁製造工場を城の中に作り、製造の秘密が漏れないように、 この錬金術師を軟禁しました。 こうして生みの親の錬金術師は37歳で失意のうちに死去しましたが、マイセン釜はその後人材を得て 発展していきました。 マイセン釜の作品はヨーロッパ中を席巻し、マイセンの工房はドイツ統一の現在も、 名称は「国立マイセン磁器製作所」といいます。 一方このアウグスト王の下から逃れた職人達が各国に散らばり、各地の王の下で釜を立ち上げ、 ヨーロッパに磁器の製造が拡散していきました。 ヨーロッパの磁器はマイセンが原点といっても過言ではありません。 そして現在も絵付け(ペイント)は手作業で行っています。
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(ドイツ) |
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SPドレスデンの特徴は鮮やかな金彩です。 |
| マイセン王が磁器の製作を完成させたのに刺激されて、ドレスデンも磁器製作の機運が高まってきました。 チューリンゲンの森で採れた「磁土」で焼いたものでチューリンゲンの磁器と呼ばれました。 当時100ヶ所以上の釜があったのが、淘汰されて生き残った釜が、SPドレスデンです。 デザインから絵付けなどを手作業中心でおこない、こまかく丁寧な仕事は女性に人気が高い。
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ベルリン王立磁器製陶所 (ドイツ) |
創立は1760年代と古く、優れたドイツの統治者フリードリッヒ2世が情熱を傾け、 職人達を特別待遇で優遇して、気品のあるロココの作品を作り出しました。 すべての作品が手描き、手作りのまさに作品です。 |
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| セーブルのグリーンの絵付け。 18世紀 | ビジュー入り 18世紀 |
(イタリア) |
リチャードジノリはイタリアの高級陶磁器メーカーです。 1735年カルロ・ジノリ侯爵がフィレンチェの近くに釜を作りました。 1760年頃作られたイタリアンフルーツのシリーズは 「トスカーナの白い肌」といわれる白磁に描かれ今も人気があります。 現在は有名なデザイナー、ジオ・ポンティと職人達の作品が人気を呼び、 第5期の黄金時代を迎えています。 |
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ポーランドの壺 ジャスパーウェアー(碧玉)は収縮率の違う素地を均一に焼くもので、 永年の研究と試行錯誤から生れました。 青い地にカメオのような飾りを張る技術は、ウェッジウッドの独壇場です。 |
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(イギリス) |
ロイヤルドルトンの創業は1815年。 しばらくは土管などの排水設備用品が主 流だったが、 ドルトン・レッドといわれる中国の赤を再現して、1901年王室御用達釜の栄誉を得ました。 同社はその後、「ミントン」「ロイヤルクラウンダービー」「ロイヤルアルバート」などの 有名、名門釜を吸収して、「ロイヤルドルトングループ」として、 世界最大級の陶磁器メーカーに発展しました。 |
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| ビルトモア | ローリー | チャリノー |
![]() (イギリス) |
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ロイヤルクラウンダービーは初期には マイセンの影響を強くうけていましたが、 1775年伊万里の金襴手を模写した オールド・イマリが人気を集めて、 同釜のメイン商品になっています。 |
(イギリス) |
ミントンを有名にしたのは3代目のコリンがフランスから招いた デザイナー、ルイ・ソロンが発明した「パテ・シュール・パテ技法」 (粘土の重ね塗り)。 そして「レイズド・ペイスト・ゴールド技法」(金を盛り付ける技法)で、 これらの技法を使った作品は当時のビクトリア女王から 「世界でもっとも美しいボーンチャイナ」と絶賛されました。 |
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| アーガイル マラカイトブルーの帯に描いた金の 模様が華やかです。 |
ハドンホール ミントンのベストセラーシリーズ |
ヴィクトリア ストロベリー |
![]() (イギリス) |
1789年ジョージ3世から王室御用達釜の栄誉が与えられた イギリス最古の釜です。 ウースター釜の代表作はなんといっても「ペインテッド・フルーツ」 選ばれた熟練工だけで描きあげる濃密な絵付け。 器の内面を豪華に彩る金彩。完成までに6回もの焼成を繰り返します。 |
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| ペインテッド・フルーツ | ペインテッド・フルーツ |
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